家出少女がウチに泊まってたよ。【東京ルームシェア小噺】

きょうさん@q_ohhhですよ。

いやあ泊まってた家出少女ww

もともと僕らは、東京・中野でルームシェアしてます。

男女3人。もう一年が経ちました。

女の子はひとり。

名前はぷにーた。

(ぷにーた。)

ぷにーたの友達の、齢18の子が迷いこんできたって話。

あ、そういえば、ぷにーたは2/17が誕生日で、21歳になりました。

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とある深夜の出来事

それはとある深夜のこと。

部屋はスタンドだけ灯りをつけて、ダンディな雰囲気で過ごす夜。

ぷにーたは横で、iPhoneいじりながらゴロゴロ。

僕は、まるでシャム猫のようなぷにーたのアゴを撫でながら、ブランデー、はないので、ブラックニッカ飲んでました。

と、突然LINE電話をはじめるぷにーた。

僕はといえばダラダラ飲んでるのみ。

電話を切ったぷにーた。

「いまから友達が来る。」

「ふうん。」

「てか住む。」

「あーそうでっか。ん?」

「住みたいんだって。」

とまあ、きわめて軽い感じで家出少女はやってきたのです。

黒ギャル現る

現れたのは黒ギャルでした。

18歳らしいけど、顔も小麦色なので僕にはイマイチ年齢がピンときません。

黒って、顔立ちのニュアンス消えるよね。

ただただ「黒!」ってイメージになる。

黒ギャル子、UFOを大量に買ってきました。

どうも、ペヤングや一平ちゃんはダメらしく、UFO一択のようです。

僕は、UFOを1つもらいました。

おいしかったです。

料理のうまい黒ギャル子ちゃん

彼女は、昼間はずっと寝てます。

夜に起きてきます。

それでも彼女、けっこう家事やってくれるんですよね。

夜に起きて、いそいそと。

掃除や料理やってくれるし、礼儀正しいんですよ。

いい子。

ただ、なんで家出してんだと。

僕は一度も彼女の口から身の上話を聞いたことがありませんでした。

まあ、家事やってくれるし助かるし「まいっか」って感じでした。

ダンナ現る

彼女が住み着いて一週間くらいたった頃、それは突然おとずれました。

とある朝、ぷにーたに着信。

ぷにーたの友達で、僕もよく知ってる女の子からです。

A美からです。

ぷにーたの電話をスピーカーモードにして、僕にも聞こえるように会話。

話によると黒ギャル子、ダンナと子供がいて、なぜだか逃げまわってるとのこと。

ちなみに、A美と電話をしている時には黒ギャル子はいませんでした。

深夜に「小岩までタクってくるわ」と消えたままだったのです。

黒ギャル子、いろんな人の家を転々としていたらしい。

僕らの家もその中の1つ。

そしてなんと、A美の家にも住んでたんだと。

A美から追い出された黒ギャル子、ウチに転がりこんできたって流れみたい。

A美のもとに、黒ギャル子のダンナから連絡あって。

ダンナは彼女を連れて帰りたいんだと。

ダンナ、その日のうちに我が家までやってきましたよ。

黒ギャル子は、半年前に「遊び行ってくる」と家を出たきり、帰ってこなくなったという話。

生まれたばかりの赤ん坊は、それぞれの実家で世話されているようで。

そうやって事情を教えてくれたダンナ。

僕らに深々とお辞儀をして、黒ギャル子の荷物を全部、回収していきました。

僕は、なんだかよくわからないままカツ丼食ってました。

まだ多感な子供なのだ

子供産んだといっても、まだ18歳の子供なんですよ。

黒ギャル子。

そりゃ彼女の苦しみはわからない。

育児疲れなのか、ダンナへの不満なのか、遊びたいのか、お金が欲しいのか、僕にはまったくわからない。

でも、ぜーんぶひっくるめて、まだ多感な子供時代なんですよね。

思春期には、それぞれの爆発がある。

僕らの時代は、音楽に目覚める友人が多かったし、僕自身の話をすれば、文章を書いて、古い哲学書を読んだり、それこそ家出をしたこともある。

その延長上が「いま」だとも思える。

だから黒ギャル子よ、その君にしかわからない苦しみには延長戦があって、「しつけーなーこいつ」とか思っても消えなくて、気づけば、それが人生の核なのだ。

苦しみは、逃れるものではなくて、抱きこんで征服してパワーにしなきゃならんの。

それが、君のオリジナルパワーになるの。

ナルトが九尾のパワーを完全征服したのと一緒。

これに失敗すると、そのエネルギーに焼き殺されて、最悪自殺したりすんのよな。

カート・コバーンのように。

にしても彼女ら、ちゃんと帰ったのかもわからない。

ダンナは、うちに置いてある荷物をひきとった後、「黒ギャル子を迎えにいく」といって消えてゆきました。

僕はといえば、よくわからないまま、シャワー浴びてました。

まとめ

黒ギャル子にもダンナにも、もう二度と会うことはなさそう。

これも不思議な話で、人生の線が、たまたま2018年の2月に交差したんだという。

まあ、東京はいろんなことがありますな。

僕ら地方出身者の幻想と、東京が地元の人々の、変わらない生活への鬱や絶望。

そのバランスの上に成り立つ東京。

そのバランスが、2月のほんの些細な1週間だけ交差したのだ。

その交差線は、あとはもう離れてゆくだけ。

黒ギャル子、元気でな。