この写真の歯は仮歯です…
キョー@q_ohhhです。
じつは前歯が2本、根こそぎありませんww
このまえ無くなりました!
やられたよねえ。
折れたならまだしも、根こそぎないんで差し歯も不可能!
前歯はインプラント難しいし。つかインプラント高いしな…
そんなわけで、入れ歯デビューの運びとなりました!
なんでこんなことになったかって?
(※界隈の人へ。
今回の話、諸事情により広めちゃマズイんで、界隈じゃ黙っててね。)
蘇る記憶…
とある深夜。
気づいた時には救急車の中。
「んあ?ここは…救急車の中でしゅかーい?」
歯がないので「さしすせそ」が発音できない僕は、以上のようにマヌケ極まりないコトバを警察官に投げかける…
「そうですよ、大変でしたね!」
「んあー」
一体なにがどうなってるのか…?
深い酔いと、おそらくは脳震盪を起こしていた僕は、やっと記憶を取り戻しはじめます。
(あーやっちまった…)
その日、僕は外国の友人が帰国するということで、2人でそれはそれはたくさんお酒を飲んだのでした。
お店で仲良くなったドカタの兄ちゃんがいました。
40過ぎくらいのおじさん。
ドカタの兄ちゃん、行きつけのスナックを紹介するというので3人、スナックに行きました。
そこで東京のメシの話。
「東京のメシは、まっずいなあ!あっはっは!」
福岡出身の僕は、東京のメシをこき下ろす。
気に食わなかったドカタにいちゃん、おもむろにキレ始めます。
「おいおい!キレんじゃねえ!」
なんだかよくない雰囲気になってきたので、スナックのママの助言もあり、僕と友人はスナックをでました。
明日には帰国便に乗るという友人、地下鉄に乗ってお別れ。
「またね!来年会おう!」
彼は地下鉄に乗って去ってゆきました。
さて。
ここで僕はなにを思ったか、きびすを返して先ほどのスナックへ。
ドアを開ける僕。
飲んでるドカタ兄ちゃん。
「へい!かもん!」
僕は手招きします。
勢いよく飛び出してくるドカタ兄ちゃん。
はい!
ここから記憶がおぼろげですね!
なんも避けもせず、おそらく僕は一発食らったんですよ。
そんで脳震盪起こしちゃってますね。
ホントに記憶がまばら。
ちゃんと記憶が戻ったのは、さっき書いたように救急車の中。
警官に付き添われて。
誰かが警察を呼んだのか、はたまた道路渡ればすぐに警察署でしたからね。
直で飛んできたのかも。
とにかく僕は、深夜の救急外来へ飛ばされました。
頭にも傷があったようで3針縫いました。
ここで聴いた衝撃の事実…
逮捕・起訴されるんだってよ!
「彼、逮捕されました。」
えー!!!
ドカタの兄ちゃん、逮捕されてたってよ!
おいおい!
なんてことになってんだ!
「あなたにも、このあと署に来ていただきます!」
えー…まじで…
で、そっから。
パトカーで警察署に行って調書とらされてよ。
朝の7時過ぎても質問ぜめのオンパレード。
(もう勘弁してくれよ…)
だんだんやつれていく僕。
照りつける蛍光灯の白く強烈な光が、僕のメンタルを削ってゆく…
つかマジであのライトどうかしたほうがいいよ!
吐き気するわ!
「あなたのためでもあるんです。刑事事件なので、しっかり辻褄があってないといけないんです。この部分の食い違いが…」
「うっせー!!」
ついに怒り爆発。
「逮捕も起訴もどうでもいい!」
「あ、であればですね…」
5分で帰してくれました。
やれやれだ。
まあ警官からすれば、起訴したかったのかもしれないね。
ちなみに、この同じ警察署には数日後、ひき逃げしちゃったモー娘。の吉澤さんも閉じこめられていたという。
吉澤さん。あれキツイよね。
ボスのお出まし
そんで寝て昼過ぎに起きて。
めざめてこのブログを調整。
でも1時間くらいで疲れてくるんですよね。
(あれ…?キツイぞこれ?)
そんで再びベッドイン。
夕方から3時間くらい睡眠。
と、眠る僕のiPhoneに着信あり。
「俺だ。」
ボスからの電話でした。
僕の住んでいる地域は、東京のクセに古い日本の遺伝子が残っています。
祭りに命賭ける者はいるわ、近隣の居酒屋に住民が集まったり、よくいわれる「東京の孤独」からは無縁な場所なんですよね。
で、自然と地域の顔役になる人物も生まれてくるわけで。
それがボス。
50代半ばの、古い日本を濃縮しつくしたような人物。
「ずいぶん大ごとになっちまったな。」
僕からは何もいってないんですが、すでに界隈には知れ渡っている模様。
情報はえーな!
「歯がないのはマズイ。ずいぶんと金がかかるぞ。」
「ですよね。」
いやあ前歯よ。
「さしすせそ」がいえないって、かなり辛いですよ。
「シャシシュシェショ」になるんですが、日本語ってかなりサ行の発音多いですもんね。
誰かの喋りを、わざと日本語と認識せず、音だけを拾って聴いてみてください。
前歯と舌のスキマから「スースー」と発音することが、いかに多いかわかります。
僕は女子アナのアナウンスを、たまにそうやって聴いて、「スースーいう民族だな」なんて思ったりしています。
ということは、日本語は前歯主体の言語ですね。
前歯の存在を前提にした言語です。
「歯を大事にしてきた平和民族だなあ」とわかります。
まあそれはさておいて。
「起訴もマズイな。あいつ小さい子供がいるんだよ。」
ボスは、ドカタ兄ちゃんとも繋がっとります。
「示談だ。示談で済ませられるか?50万でどうだ?俺から話しておく。」
「ああ全くかまわんですよ。」
入れ歯が18万なんですよね。
保険適用のないやつ。
保険適用のやつは、金具が出ばってみえて情けない。
インプラントはまあ1本40万くらい。
僕は2本ないんで80万。
高いね。
それにインプラントは前歯の歯茎小さいし、ちょっと難しいんじゃないの?ということ。
あとはブリッジといって、別の歯を削って、上から義歯をさしこむということも可能だけれど、もうこれ以上自分の歯を削ったりしたくない僕。
だからもう入れ歯ですよ。
50万もらえばお釣りくるでしょ。
ということで示談成立!
と思いきや…
50万→80万にアップ
とある真夏の昼下がり、ボスの立会いのもと、僕とドカタ兄さんの顔合わせ。
「ホントにすみませんでした!」
土方にいちゃん、ボスと僕に菓子折りを持ってきました。
「いやあこっちこそすんませんね。」
何日か拘留されていたらしいドカタ兄さんは、いささかやつれて見えました。
そこで話し合われたのは、ドカタ兄さんの弁護士いわく、「50万じゃ示談金として安すぎる」「それじゃ警察が納得しない」という話。
僕ら3人、その日のうちに弁護士さんに話を聴きに行きましたから。
で、弁護士さんのうながしで、紙袋から現ナマ80万を取りだすドカタ兄さん。
僕に差しだします。
「ありがたく頂戴いたす!」
そんなわけで、80万もらいました。
まあそのうち5万はボスにあげましたけどね。
仲介料ですよ。
弁護士さんいわく「こういうケースは揉めることが多いし、支払い拒否のパターンもよくあります。運が良かったし、ボスがあいだに入ってくれたことが大きかったですね」とのこと。
ありがとうボス!
ということで、さっそく余った金でMacBook Proを買った僕でした。
今回の件から思うこと
地域社会最強
もし僕が「孤独な東京」のうちに沈んでいたならば、こう簡単にトラブル解決しなかったと思うんですよ。
それこそ弁護士さんのいうように、地域社会のボスがいたから、とっとと解決したという話で。
警察よりもボスの方が話が早いってことですから。
自然発生の地域社会の重要さを僕は実感しましたね。
やっぱ人工(警察)よりも自然(地域社会)が強い。
「弱い」を肯定する時代のおかしさ
あとは80万もらった僕ですが、これはこれでウハウハなんですが、なんか違う気がするのは被害者特権にあぐらをかく格好になってるからですね。
今の世の中って「人権」の時代だから、強い方が法的に弱くなるんですよね。
経営者と従業員しかり。
クルマと歩行者しかり。
大人と未成年の交際しかり。
まさしくクリスチャン的な「弱者こそ救われる」思想で、それはそれで大事な思想なんでしょうが、それじゃ「弱い者は永遠に弱いままやん」とも僕は思うわけで。
もっと原始的な強さも忘れずにいたい。
僕は今回、殴られたわけだけども、そもそも殴りかかってくるドカタ兄さんを軽くいなすだけの体力・強さがあれば、こんな大ごとにもなってないですからね。
なので、ちょっとカラダ鍛えようと思ってますね。
「グラブマガ」というイスラエル発祥の戦闘術があるんで、習い行ってきますよ。
キョーのまとめ
近代の日本が生んだ、人工的なシステムのうちに僕らは守られていますが、僕は個人の独立した強さが欲しい。
ペットとして生きるか、野良犬として生きるか?と問われたとき、僕は野良犬の方を選ぶんですよ。
自由でいるためには、強さが必要。
そのことを激しく実感しましたね。
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ところで僕はまだ仮歯状態で、入れ歯できあがってないんですよ。
もう一ヶ月も喋りづらいっすよ!
「シャシシュシェショ」さっさと卒業してえ!!!