こまかい情報に踊らされないために
きょうさん@q_ohhhですよ。
今年に入って爆上げ、仮想通貨市場。
世界各国の政府も動きはじめたとあっちゃ、もうインディーズ時代を卒業したというコト。
僕が素朴におもうのは、ジプシーのような、難民のような人たち、苦しい生活を生きる人たちにとって、手軽で安価な送金こそが救いで、その熱望がビットコインを支えて来たんだと。
この感覚、日本人にはわからない。
少なくとも、僕はわかりません。
おぼっちゃんなんですよ、僕ら日本人は。
だから日本人には実感として「ビットコイン」という思想はわからなかったはずで、にもかかわらず現状ひっくりかえって、なんとまあここ日本でビットコインは花盛り。
投資対象なんですね。生活の必需品じゃなくて。
株式がおもろないからね。
あと仮想通貨は、投資が楽。
アプリでタッチするだけ。
今日は、思想としての仮想通貨を書きたいんです。
根本から仮想通貨を考えたい、というコト。
こまかい情報に踊らされて、一喜一憂するのもアホらしいじゃないですか。
それに思想としての仮想通貨、オモロイよ。
ライトな鉄板サイト「WIRED」
やっぱり先進としては、まずWIRED。
個人的にはインタビューがオモロイ。
若い仮想通貨の開発者。
イチバン有名なのは、アルトコインの雄・イーサリアム開発者でしょうね。
きっちりインタビューあります。
イーサリアム開発者のヴィタリック・ブテリン。
なんと19歳で開発してますねえ。
ミュージシャンも詩人も、思春期の痛みのなかで創作するわけで。
ブテリンも同じ。
苦しみと理想のなかから生まれたイーサリアム。
ビットコインの「分散型」「中央不在」という思想が、若いブテリンをとらえて離さなかったんだと。
ビットコインの情報が集まる掲示板を読んで、知識を得ていった。あるとき掲示板でビットコイン関連のブログの記事を書く仕事を見つけて、1記事あたり5ビットコイン──当時は4ドルくらいだった──をもらいながら記事を書いたよ。その仕事で20ビットコインを稼いで、8.5ビットコインを使ってTシャツを買ったのを覚えている。
ひとつの企業がネットワークを構築するのではなく、何千という人々が自分のコンピューターを使うことでネットワークをつくるというアイデアはクールだと思った。そうしてつくられる新しい金融システムは個人に力を与えるものだ。このときからぼくは、どんどんビットコインにのめり込んでいった。
ブテリンが、ビットコインの欠陥を補うカタチで考案したのがイーサリアム。
イーサリアムは、柔軟性が高いんですよね。
ブロックチェーンを、仮想通貨のみならず、様々な案件に応用できる。
これはブテリン、世界中のビットコイン事情を知るために旅に出て、それから得た結論なんだと。
旅は5カ月続けた。そのなかで次第に、人々がブロックチェーンを仮想通貨以外の目的に使おうとしていることに気づいた。分散型の送金システム、モノの売買、個人認証、クラウドファンディング…。そうしたさまざまな用途のアプリケーションにブロックチェーンが活用されていることを知ったんだ。でもそのときに人々が使っていたブロックチェーンのプラットフォームが、彼らをサポートするのに十分ではないとも思った。
僕自身、イーサリアムにはかなり期待しています。
他の通貨だと、LISKがイーサリアム的で優秀なよう。
日本初のICO・COMSAも母体はイーサリアムですからね。
ICOってのは、超ざっくりいえば、会社の仮想通貨による資金集め。
いきなりディープ!「カレイドスコープ」
僕は常々、「仮想通貨はやがて金(ゴールド)で裏付けされるべき」論をとっています。
例えば上記のイーサリアム、事業資金を調達するICOの話。
新規事業は、イーサリアムを土台にして独自のトークンを発行するんですね。
トークンとは、事業独自の、オリジナルの仮想通貨。
これを買ってもらうことで資金集めできるんです。
ということは、オリジナル仮想通貨=トークンの価値の裏付けは、その会社の事業そのもの。
その事業が魅力的、かつ新しい価値を世の中に提供するからこそ、トークンは価値を持つ。
世界中のどの通貨も、価値の裏付けがないと通用せんです。
「価値の証明書」として、僕らも「円」という名の日本銀行券をつかっている。
企業価値を反映しないビットコインは、その点弱いんです、本来。
架空の世界の、金(ゴールド)を採掘するという物語によって価値を裏付けているだけ。
これ本来、そうとう危ないですよ。
でも危ないはずのビットコインが主流になった。
それは冒頭に記した、その日生きるのに精一杯の難民たちを救ったからです。
ビットコインは、初期のキリスト教に似てるんですよね。
「弱い人々の繋がりをつくっていった、しかも爆発的に」という点において。
繋がりこそ、人間世界の最強のパワーですから。
この人たちの熱意が、ビットコインの価値の源泉だと僕は思う。
マイニング(デジタル採掘)ではなくて。
だからこそ弱さを内包していて、マイニングや熱意といった、あやふやな土台に立っているビットコインは、ど汚い商売のやり方を知っている人間に取りこまれるんだと僕は思う。
ビットコインが「日本のような先進国で燃えあがっている」という現象そのものが、すでにビットコインの思想から外れているんです。
デビットカードも割り勘アプリも使わない日本人が、ビットコインだけやたら買ってる。
古代において、キリスト教がローマ帝国を席巻していきました。
これと日本におけるビットコインはよく似ている。
まあ日本はローマ帝国ではないけれど。
現代のローマ帝国・アメリカ合衆国の属州と考えればいい。
先進地帯で、「世界でいちばん弱い人々(難民)の繋がりをつくる」はずのビットコインが盛ん。これは、やっぱりイビツだと思う。
今年2017年の11月には、ビットコインキャッシュ、ビットコインゴールドに続き4つめの分身、ビットコイン2xができあがるそうな。
どうもこのビットコイン2x、本家のビットコインにケンカをふっかけているそうで。
「俺が本物のビットコインだ」といって。
マイニング事業者は、こぞって「b2xを認めない」と発言している。
それだけ危機感があるということ。
例えば、ここでビットコイン2xが本流にならなかったとしても、同じようなことは今後、無数に起こりうる。
特に本物の金(ゴールド)を裏付けにとるとき、今のビットコインは完全に取りこまれる。
この可能性は、ビットコインが全世界的に盛り上がれば盛り上がるほど、現実味を帯びる。
なぜって、基軸通貨はいつでも金(ゴールド)を裏付けにとるからです。
それが基軸通貨の条件だからです。
長くなったけれど、「仮想通貨を金(ゴールド)で裏付ける」流れをキャッチし続けているのが、こちらカレイドスコープ。
中国・ロシアが金(ゴールド)取引の共同組織設立に動いているそう。
あとはイギリスの英国王立造幣局(ロイヤルミント)が、金(ゴールド)トレードのブロックチェーンを開発している。
・・・去年の11月29日、英国王立造幣局(ロイヤルミント)がCMEグループとの提携によって、ブロックチェーンを利用したゴールド・トレード商品「ロイヤルミント・ゴールド(RMG)」を開発すると発表しました。
「2017年中の市場流通を目指して、10億ポンド(約1450億)相当のデジタル・ゴールドが売り出される」とのこと。
そして、今年の2017年4月11日、ロイターは、英国王立造幣局(ロイヤルミント)が、米国拠点のCMEグループとの協力によって、「ブロックチェーン・ベースの金(ゴールド)取引プラットフォームを開発している」と発表しました。
また、CMEグループは、「テクノロジー企業のアルファ・ポイント(Alpha Point)とビットゴー(BitGo)によって構築された新しいプラットフォームは、主要な金融機関のグループによって、すでに実証実験の段階に入っており、今年中に運用される予定である」と発表しました。
この英国王立造幣局(ロイヤルミント)から発行される新しいデジタル・トークン『ロイヤル・ミント・ゴールド』、あるいは『RMG(Royal Mint Gold』、あるいは『RMG』は、金融機関によっても売買されることが決まっているということです。
青字からニュースソースへ飛んでいけますよ。
カレードスコープさん、いわゆる陰謀論のくくりに入れられてるみたい。
陰謀論って、僕キライでね。
思考停止のお笑い劇場でしょ、あんなの。
ただし陰謀論といわれるものであっても、きちんとしたソースに基づいたものであれば、それは一見の価値がある、という立場を僕はとっています。
アホ陰謀論は、ソースなんて示さない。
関なんとかは、あれはエンタメ。
なんのソースなのかもわからない。
対してきちんとしたソースに基づいたものであれば、それは視点を変えてくれる貴重な情報なんですね。
だから、金(ゴールド)と仮想通貨の流れを追いかけるカレードスコープさんは、大事なサイトです。
僕は先月、月額払ってメルマガ登録しました。
あとは、金(ゴールド)のみならず、コモディティバスケットといって、貴金属中心にあらゆるモノをぶちこんで裏付けにとる仮想通貨も視野に入れてないと。
今度出るこちらの著作、そのことを書いてるみたい。
買って読みます。
今日の哲ガキ的まとめ
ホントはもっと書きたいことあるんだけれど、後日にします。
デマレージ通貨、これは減価していく貨幣です。
バンコールというイーサリアムを使ったトークンがある。
バンコールは、21世紀最大の経済学者がジョン・メイナード・ケインズが、はるか昔、考案した世界通貨。
これが装い新たに復活してるんですねえ。
これもいずれ書きます。
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