ゴッドファーザー超え!激おすすめのマフィア映画「ボードウォーク・エンパイア」

数年ぶりにこんなハマって作品見てます、きょうさん@q_ohhhです。

「ボードウォーク・エンパイア」。

アメリカ禁酒法時代の野心家たち

禁酒法時代のこと描いてる作品って多い。

この時代、1920年代は、アメリカが世界の中で突き抜けていった時代。

こちらボードウォーク・エンパイアも、禁酒法に政治家やマフィアが浮かれ騒いでいるところから話が始まります。

なんで騒ぐかって?

大儲けできるからに決まっとるがな!!

で、密造酒に群がる奴らが、のちの大物マフィアになっていくんだよね。

まだ駆け出しで、キレやすい若造ラッキー・ルチアーノ。

これもただの鉄砲玉、なんだかパッとしないデブのアル・カポネ。

彼らのエピソード0みたいな。

なんかもうコレだけでも「おお!」ってなる。

そんでもって、彼らは脇役なんですよ!

主人公は、群の収入役(税金ぶんどる人)、イーノック・”ナッキー”・トンプソン。

実在の政治家イーノック・ジョンソンをモデルにした人物。

あとナッキーの運転手係のギラついた若造・ジェームズ・”ジミー”・ダーモディ。

真っ黒ですよこいつら。

それでもアメリカ最盛期の1920年代。

清濁のみこんで勃興するアメリカ経済。

なんでこんな魅力的なのか、自分でもわかりません。

この強烈なエネルギーに、雄の本能が刺激されるんだろね。

あ、ちなみに映画じゃなくてドラマだ。

1本1時間で、シーズン5まであります。

つまり60時間くらいありますww

僕もまだ途中ww

このドラマ、4月からAmazonプライムにやってきたんだよね。

アツすぎるやろ!プライム最高や!

実は文学的で叙情的なゴッドファーザー

僕はマフィア映画が好きで、かつてはよく見てました。

中でも好きだったのが、もはや金字塔の「ゴッドファーザー」と、コレはちょいと地味目の「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」

どっちも、どこか悲哀が漂ってる作品で。

文学風なんですよね。

コレはコレで僕は好きです。

ボードウォーク・エンパイアは、ちょいと違いますね。

どっちかというと、起業家なんかが見るの好きかも。

ガッツリ系のサラリーマンもきっと好き。

男がどう利権を手にし、守り、あるいは打ち破り、その様が克明に描かれてるんですね。

女が女らしさを武器に世渡りする様も描かれてて、この時代の、リベラルな空気の中の矛盾やギラつきも描かれてます。

とにかく野心家の人は絶対好き

この日本の、ペット化された日常にうんざりしてる人らは、平穏な日常なんかありはしない彼らの生き方に魅了されること間違いなし!

合わせて読みたい

現代、マフィア的な殺し合いは非合理

僕は深夜にボードウォーク・エンパイアに見入りながら、ふと思ったんですよ。

「こいつら、他に稼ぎ口あれば殺し合いする必要なくね?」

つまりは、たった1つの稼ぎ口である酒を巡っての闘争じゃないですか。

まあ世の中にそれしか金になるものがないならば、殺し合いも当然なんだろうけども、僕らの生きる時代とは明らかに違うかな、と。

僕らの時代は、なんでも金になる時代なんですよね。

1番の違いは、ロングテール。

ロングテールとは、死に筋商品の復活です。価値の復活です。

Webマーケティングメディア ferretより

ロングテール(the long tail)とは、主にネットにおける販売に置いての現象で、売れ筋のメイン商品の売上よりも、あまり売れないニッチな商品群の売上合計が上回る現象のことです。

アメリカのWired誌編集長のクリス・アンダーソンが提唱したもので、「売れ筋商品」と「それ以外の商品」を軸に並べたとき、その売上の少ないほうの商品郡(テール)が、低く長く図示され恐竜のしっぽに、売れ筋商品が恐竜の頭に見えることから、ロングテール(長いしっぽ)と称されました。

ロングテールとリアル店舗

ロングテールは2割の優良顧客だけを見ていた時代の終焉を意味していた

今まで、実店舗などの販売は、全体の2割ほどを占める売れ筋商品に注力する手法がとられていました。これはパレートの法則(別名 80:20の法則)と呼ばれる、「売上の8割は2割の優良顧客が生み出している」という考え方の元、2割の優良顧客を優遇するマーケティングが取られていました。

これは、人的リソースを全員に満遍なく割こうとすると、その分コミュニケーションコストが比例して上がっていくためです。万人に割いたとしても、売上のほとんど(8割)は2割の優良顧客がもたらすため、それであれば2割に集中しようという考えが元になっています。

売れ筋の2割しか売れない。

死に筋の8割はゴミ箱。

だから、売り手は2割に殺到するしかないじゃないですか。

マフィアもコレはそう。酒をめぐっての闘争。

ところがどっこい。

ネットの登場で、僕らは8割の死に筋商品にもたやすくアクセスできる。

そして、この8割の総額が、売れ筋2割に匹敵しはじめているという。

隠れていた、死んでいたはずの価値に日が当たっている。

単純に考えて、市場が2倍に膨らんだということ。

こんな風に隠れていた価値のことを、異色の哲学者イヴァン・イリイチは 「シャドウワーク」と呼びました。

世の中には、まだ換金されていない莫大な価値が眠っているんだよ、ということ。

お宝が、実は日常にあったということですね。

メルカリなんかわかりやすいし、主婦業だってそうでしょう。

主婦が日常の気づきをブログにして、お金稼ぐという現象は、もはや当たり前になってきている。

僕らは、サーバーを奪い合う時代に生まれた

あらゆるとこに価値がある。

その現象が、今「シェア」というカタチでも出てきているわけで。

シェアは、「時間」あるいは「空間」をシャドウから陽のもとに連れてきています。

カーシェアリングは、使ってない「時間」。

ルームシェアは、使ってない「空間」。

コレらを価値化して換金するということ。

さらにはVRで、空間はまだ無限に広がりそうだしな。

僕らの時代、どうやら宇宙開発に失敗したようで、かわりに電脳世界の方に空間の拡張が試みられてますよね。

最近は宇宙関連の話題はあんま聞かない。

たぶん、すでに下火になっている。

地球大気圏内の軍事利用しか、今のところ宇宙に利用価値はない。

だからVRが世界を広げるとなると、コレがまた価値を生み出しますよ

Decentralandといって、VRの土地をやりとりできる。

仮想通貨プラットフォーム・イーサリアムを軸にした試みです。

イーサリアム・ブロックチェーンを使ったVRゲームを開発するDecentraland、ICOで2,400万米ドルを35秒で調達

こうやって価値が次々と生まれるようになって、さらにはDecentralandだって8割の売れ筋と2割の死に筋が出るんでしょうが、ロングテールがまた生まれて。

合わせ鏡すれば永遠に広がる世界があるように、価値が奥の奥の方まで果てしなく生まれてゆく。

しかも、それを仮想通貨で換金できる。

コレって、たった1つしかない価値をめぐる、マフィア的な殺し合いをなくすんじゃないかと僕は思うのだけど、あなたはどう思いますか。

まー、それでも電力やらサーバーやらは限りあるものだから、ここで奪い合いは出てくるか。

サーバー潰せば、VR丸ごと消滅で、現実界にカラダだけ残って、意識さよなら。

なんて事もできそうだしな。

(ソードアート・オンラインはそういう作品。U-NEXTで見れる。)

まとめ

だいぶ脱線したけども、こんな事をつらつら考えさせる魅力が、「ボードウォーク・エンパイア」にはあるという事ですなw

僕がこの作品から学んだことは2点。

蹴落としてでも這い上がるサバイバル術と、さっき書いたようにロングテール技術を高める事

コレができれば生きてゆける。

学歴信仰や大企業信仰、国民年金がすべて壊れつつあるこの時代において、100年前のマフィア達が僕に生きる術を考えさせてくれた。

最高のマフィア作品です。

ボードウォーク・エンパイア、僕はアマゾンプライムで見てるけども、超コスパいいよ。

アマゾンプライムは、月間¥400or年間¥3900で見放題。

DVD借りるよりはるかに安い。

こんな安いの、日本だけなんだってさ。

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