仮想通貨で失敗する君。出川よりも政治思想ちゃんと見なさいって話

政治思想がわかってないと、マジでビットコイン犠牲者になるよ

哲学者のきょうさん@q_ohhhですよ。

僕の古い知り合いの、節操のないのがビットコインの話をするようになってきました。

悪いやつじゃないんだけどね。

なんでも旨味のある話に乗るタイプ。

彼見てて、仮想通貨の話をするのがイヤになってきた僕は、いっそ売っ払って別のことに戦場を移そうかと考えもしましたが、これはこれで僕の悪いクセなので、すんでのところで思いとどまりました。

仮想通貨投資、現在、2ヶ月で資金は3倍(そろそろ4倍)になってます。

これ利確したところで税金で持っていかれるし、売っぱらうのはやめときます。

まだ全然伸びるしね。

何が腹立たしいかって、僕は今から4年前、2013年にエンジニアの友人とweb内の通貨を開発してたんですよ。

つまり、仮想通貨ですよ。

コインの源流である古代ギリシャ思想も研究しました。

合わせて読みたい

プログラミングスキルは全くないです。

アプリ開発者の友人にまかせました。

まあその友人は、途中でNTT下請けかなんかの、つまらん会社に就職して、手付け金だけ持って行方くらましたんですがね。

まあそれはいいとして。

当時、この新しいコインの話をしても誰もピンときていない。

「価値には対価を。いまの貨幣制度は、価値の総量をきちんと反映してないんだ!新しい貨幣をつくるべきだ!」

そう僕が主張すると。

「え?詐欺っぽくない?」

「ポイントカードのこと?」

白けた反応ばかり。

危ない奴だと思われてたんでしょうね。

空気感でわかりますよ。

当時、僕が語っていたことを、そのまま今日は書きます。

リバータリアニズムを知れ!

なにが「仮想通貨、もうかるよ」だ。

それより何より、仮想通貨のキモは政治思想の対立なんだ。

当時、僕が主張していたのは、「通貨が変われば生き方が180°変わるんだ」という話。

これはそのまま、リバータリアンおよびプレッパーの政治思想とリンクする。

リバータリアンというのは、アメリカの、中央銀行を信用しない人々。

反税金、反官僚、反福祉のゴリゴリのアウトサイダーども。

ビットコイン創始者のナカモトサトシもまた、その源流はリバータリアニズムと言われています。

このリバータリアンを、日本で最初に輸入したのが副島隆彦氏。

本屋に行く人なら、だいたい著者の本は平積みになってるから気づいているはず。

大半の本屋にいかない奴こそ、今「ビットコイン投資しようかな」などとアホヅラで鼻水垂らしてやがんの。

リバータリアンは、「自分たちのことは、自分たちでやるから放置してくれや」の思想で、僕も思いっきり共感する。

リバータリアニズムを思想と呼べる理由は、自然法に対立するというポジションを持ってるから。

そこらへんでゴニョゴニョと自論を展開するのが「思想」ではない!

すべてはキリスト教圏の「自然法」にまつわる話だ。

「神が創ったあるがままの世界」たる自然法に「バカが!どこに神がいる?ルールを作るのは俺たち!神ではない!」と主張するのがリバータリアン。

いいかえれば「中央銀行が生活のルールを作るのではない!俺たちが俺たちで生活を作ってゆく!中央銀行も政府も、俺たちの生活に干渉するな!」

そのへんの公園の掃除すら区に丸投げで、いっさいご近所づきあいをなくした現代日本人とは対極の態度でもある。

日本人は、「公式」に弱いからね。

なんでもかんでも「公式」と名がついてれば信用するし、ついてなければバッタもん扱い。

だからベンチャーも育ちにくいんだよね。

一から、草の根から、政府にも公式にも頼らず自力でやってゆく。

公園掃除も、そのへんのインフラづくりも、全部自分たちでやるからほっといてくれ!

税金とるな!金返せ!

これがリバータリアン。

このほとんど革命思想スレスレの彼らが爆発して、ビットコインは生まれたし、トランプ大統領も生まれたわけ。

ビットコインとトランプは、並行して生まれたんですよ。

トランプ大統領から1年か。

彼が大統領になったとき、みんなポカンとしてました。

当時、前述の副島氏が、トランプ大統領誕生に評論家人生を賭けていたのなんて、知っているのはごく少数だろう。

副島氏と、田中宇氏がトランプ大統領を予測していた。

副島氏は、世界戦略家・キッシンジャーの線から。

田中氏は、イスラエルの動き、とくにカジノ王・アデルソンから始まったユダヤ人のドミノ現象から。

当時、誰も2人の言論を取りあげなかった。

同じように、仮想通貨に対してポカンとしていたのが君らだろ。

ついこの前までは。

それが、出川のCMでわっしょいやってんだから、日本人の思想的盲目性には呆れかえるばかりだ。

ビットコインの崩壊を予測する

生粋のリバータリアンであるロジャー・バーは、これまでビットコインの旗振り役だったんです。

それが今、こんな感じ。

ビットコインはもはや、ナカモトサトシの理想としたビットコインではなくなってしまった。

ビットコイン・キャッシュこそが、真実のビットコインだ。

そう言ってるわけです。

折しも本日2017/12/20未明、ビットコイン・キャッシュが爆上がりしました。

ビットコインはもう、投機家達の遊び対象となってしまった。

リバータリアンの怒りが、ビットコイン・キャッシュを押し上げているわけです。

ここをわかってください。

なんの政治信条も持たず、「ビットコイン・キャッシュが上がったー!」とイナゴ投資する君たちが、僕は恥ずかしくてならない。

日本人は、もっと誇り高い民族だろ?

誇りを取り戻せよ!!

哲ガキ的まとめ

僕は、投資は否定しないです。

つか僕だってやってるし、FXも投機も否定しない。

それは、この世を泥臭く勝ち上がっていくための重要なツールだと思ってます。

でも、だからこそ、その最初の本質である思想対立を覚えておこうよ。

じゃないと、儲けに群がるただの脇役だよ。

フリーザあたりに吹っ飛ばされるモブ役だよ。

「哲学」「思想」の理解が、仮想通貨においても最前線。

「哲学」「思想」をわかってはじめて、君も悟空になれるんだって。

マジでわかって。


合わせて読みたい

スポンサーリンク